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■目次 はじめに 第1章 毒ガス兵器の研究と開発 1 第一次世界大戦と毒ガス戦(新兵器が登場した第一次世界大戦/毒ガス戦の幕開け) 2 日本陸軍、毒ガス研究に着手(欧米列強に追従した毒ガス研究の開始/陸軍科学研究所の設置と毒ガス研究の再開) 3 ドイツ軍の技術を吸収した毒ガス兵器開発(ドイツの科学者から毒ガス技術を吸収/毒ガス兵器の制式化・製造と、実戦での初使用) 4 対ソ戦を想定した毒ガス兵器開発と人体実験(満州事変の勃発と毒ガス研究の進展/対ソ戦を想定した毒ガス戦研究と準備の進展/日中全面戦争の開始と毒ガス兵器開発の進展/中国東北での大規模な毒ガス演習/毒ガス兵器の人体実験@/毒ガス兵器の人体実験A/アジア太平洋戦争直前の状況/日本陸軍の毒ガス兵器開発の視点) 5 アジア太平洋戦争と科学動員による毒ガス兵器開発の展開(「決戦兵器」開発の要望/科学動員の本格化/科学者の動員による毒ガス開発の推進/戦争と科学者/毒ガス兵器開発の終焉――日本の敗戦) 6 日本海軍の毒ガス研究(陸軍から教わる/海軍の毒ガス兵器研究機関/海軍毒ガス兵器の種類と用法/細菌兵器の研究)
第2章 毒ガス兵器の製造と教育 1 日本軍はどのような毒ガス兵器を装備していたか(日本軍が制式化した毒ガス/陸軍の毒ガス兵器/海軍の毒ガス兵器) 2 日本陸軍の毒ガス兵器製造工場(忠海兵器製造所と曾根兵器製造所/アメリカ軍資料からの製造量の分析/日本軍資料からの製造量の分析) 3 民間企業は毒ガスの製造にどのように関与したか(陸軍が民間企業を育成/民間企業で毒ガスとその原料を製造) 4 毒ガス戦の訓練や教育はどのようにおこなわれたか(陸軍習志野学校の役割/最初の犠牲者/危険な「実物体験主義」教育/二・二六事件に陸軍習志野学校出動/中国東北での毒ガス訓練/海軍の毒ガス戦教育)
第3章 一般国民と毒ガス 1 自国民にも災厄をもたらした毒ガス(毒ガスに汚染された兵器製造所/忠海・曾根兵器製造所の労働状態/相模海軍工廠の労働状態/砒素鉱山の被害) 2 国内民間人の防毒訓練(防空演習と防毒訓練/市民用ガスマスクの生産/一般国民の防毒訓練/毒ガスにたいして無防護状態の日本)
第4章 毒ガス使用禁止をめぐる国際的な動向と日本軍の対応 1 毒ガス使用禁止を定めた国際法(第一次世界大戦以前の国際法/シベリアでの干渉戦争と毒ガス/ベルサイユ条約と国際連盟の成立/ワシントン会議と毒ガス/ジュネーブ議定書の成立/軍縮会議準備委員会での日本の主張) 2 日本陸軍初の毒ガス戦台湾霧社事件(陸軍省、催涙ガス弾を台湾軍に交付/日本軍初の実戦使用) 3 「満州事変」とジュネーブ一般軍縮会議での日本の態度(陸軍省、関東軍の毒ガス交付要請を拒否/ジュネーブ一般軍縮会議の開催/「満州国」の成立と陸軍省の態度の変化/催涙性ガスの使用許可へ) 4 欧米列強の毒ガス戦備(『帝国及列国の陸軍』にみる欧米諸国の毒ガス戦備/イタリアとドイツの毒ガス/毒ガスをめぐる陸軍の態度の変化)
第5章 日中全面戦争と毒ガス戦の展開 1 催涙性ガスの使用とより強力な毒ガス兵器使用の要求(本章の課題と毒ガス戦の時期区分/日中全面戦争の開始と催涙性ガスの使用/第二次上海事変と毒ガス/中国軍の毒ガス戦能力の調査/南京攻略戦で毒ガス戦に傾く/南京戦での毒ガス戦計画と昭和天皇) 2 積極的進攻作戦でのくしゃみ性・嘔吐性ガスの使用(徐州会戦でのくしゃみ性・嘔吐性ガスの初使用/山西省南部でのくしゃみ性・嘔吐性ガスの大規模使用/武漢・広東攻略作戦) 3 戦略的持久戦下での毒ガス戦と糜爛性ガスの実験使用(くしゃみ性・嘔吐性ガスの大規模使用による作戦の成功/糜爛性ガスの使用実験の指示/華北での糜爛性ガスの使用/華南での糜爛性ガスの使用/防御戦での毒ガス使用/宜昌作戦の実施/糜爛性ガスを含む全面的な毒ガス戦の許可へ) 4 激烈な毒ガス戦の展開へ(八路軍にたいする「燼滅」戦と毒ガス戦/華中での糜爛性ガスの大規模使用/日中戦争からアジア太平洋戦争へ)
第6章 アジア太平洋戦争期の毒ガス戦 1 戦争初期の日本軍の作戦と毒ガス兵器の使用(開戦前の準備/東南アジアでの実戦使用/華北での使用/華中での使用/アメリカの警告) 2 ソロモン諸島とアリューシャン列島をめぐる激戦と毒ガス兵器(ガダルカナル島攻防戦間の毒ガス兵器配備/アッツ島・ウェーク島への「ちび」の配備) 3 一九四三年中の中国戦線における毒ガス戦掃蕩剔抉と殲滅戦(十八春太行作戦での使用/江南・江北・常徳殲滅戦/第一線部隊がおこなった毒ガス兵器の人体実験) 4 毒ガス戦をめぐる日米の確執アメリカ軍の毒ガス戦計画と日本軍(アメリカ軍内部で対日毒ガス戦論が台頭/毒ガス戦の抑制と報復的毒ガス戦準備/大陸打通作戦での毒ガス戦/毒ガス戦の中止へ/アメリカ軍の対日毒ガス戦計画/中国側の研究による毒ガス戦の被害者数と「教訓」)
第7章 なぜ日本軍は毒ガス兵器に依存した戦いをおこなったのか 1 日本軍の毒ガス戦の特徴(本章の課題/毒ガス戦の特徴――対国民政府軍と対八路軍とでの違い/「作戦要務令」にみる日本軍の毒ガス戦の戦闘原則) 2 毒ガス戦に対する参謀本部の意識(「大陸指」からどのような背景が読み取れるか/毒ガス兵器の使用にともなうリスクをどう考えていたか/イタリア軍・日本軍の毒ガス戦と国際勢力) 3 毒ガス兵器からみた日本軍の諸相(日本軍と毒ガス兵器@ 派遣軍の毒ガス兵器にたいする意識/日本軍と毒ガス兵器A 陸軍の軍事思想と毒ガス/日本軍と毒ガス兵器B 歩兵の銃剣突撃と「あか筒」/日本軍と毒ガス兵器C 火力装備の低さの問題/日本軍と毒ガス兵器D 中国戦線の日本軍の実態) 4 日中戦争をめぐる陸軍中央の動向と毒ガス戦(日中戦争の勃発と不拡大方針の設定/不拡大方針を放棄した大規模作戦の実施と毒ガス戦/日中戦争の戦略的持久戦から「好機南進」へ傾く中での毒ガス戦/日中戦争末期からアジア太平洋戦争期の毒ガス戦/中国戦線での毒ガス戦の目的)
第8章 戦後史のなかの日本軍毒ガス兵器問題 1 日本の敗戦と毒ガス兵器の廃棄・遺棄(日本の敗戦と日本軍の武装解除/毒ガス兵器の廃棄@――国内/毒ガス兵器の廃棄A――海外/遺棄の背景) 2 遺棄毒ガス兵器の発見と被災(相次ぐ被災事件の発生/毒ガス兵器の発見と被災/一九七二〜七三年の全国調査/中国の遺棄毒ガス兵器問題/化学兵器禁止条約の規定) 3 証拠湮滅と戦犯免責(文書資料の組織的湮滅と口裏合わせ/毒ガス戦の追及から免責へ/中国と香港での戦犯裁判) 4 毒ガス戦をめぐる歴史資料と国会論戦(隠蔽された毒ガス戦の事実/「陸軍省大日記」をめぐって/「大陸指」をめぐって/「支那事変に於ける化学戦例証集」について/毒ガス戦をめぐる国会での論戦/史実に基づいた議論を深めるために)
おわりに 参考文献一覧 |
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