■目 次


まえがき
 ナショナリストの外交力を鍛える

日本語版への序

第1章 フィリピンが「NO!」と言った日
――核大国・米国を拒否した上院
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 一九九一・九・一六「勝利の日」の内実を知る人物の話
 連日の審議
 独裁政権支援の代償
 新憲法の採択と「非核兵器法」の成立
 アーミテージの企みを打ち砕いた一二人
 米国の驚愕
 主権者としての政治的勝利とナショナリズム

第2章 剣をどうやって鋤に打ち直すか
――在比米軍基地と関連施設の商業施設への転用
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 基地転換開発法成立(一九九二年)から一五年
 新時代の幕開け
 経済的転用計画
 基地転用計画への社会運動の参画
 フィリピンの基地転用プロセスのスケジュール
 続く難題

第3章 フィリピンが締結した防衛協力協定
――米国の国益優先で軍事基地化
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 基地条約失効後も存続する米国との軍事協定
 ●比米相互防衛援助協定(MDAA)
 ●米統合軍事顧問団(JUSMAG)
 ●比米相互防衛条約(MDT)
 ●比米相互防衛委員会(MDB)
 ●訪問米軍地位協定(VFA)
 ●相互兵站支援協定(MLSA)
 ●比米安全保障関与委員会(SEB)
 国軍の反テロ・反ゲリラ攻撃に加担し指揮する米軍
 他国との防衛協力協定

第4章 外交・安保と内政の問題点
――「一九八七年憲法」と訪問米軍地位協定(VFA)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「一九八七年憲法」の要諦――ナショナリズムと国家主権
 フィリピン上院の批准を必要としない国際借款――国民負担増大の元凶
 誰のための安全保障か――グローバル経済の拡大に呼応するには
 訪問米軍地位協定(VFA)に示される米国の特権
 米上院批准が欠落したVFA――基地外・関連施設外でも治外法権が実態
 VFAによって米国に与えられた無制限の自由
 VFAが国家安全保障に及ぼす影響――敵対勢力の報復呼ぶ
 核兵器禁止を謳う憲法の埒外で機能するVFA
 フィリピン国軍の近代化を阻害する比米間の安全保障条約
 訪問米軍地位協定(VFA)に存在しない環境条項
 VFAは他国にも適用されうるのか
 主権を踏みにじるVFAを撤廃する外交を

第5章 アジア太平洋の非核平和をめざして
――核兵器と原発を拒否しよう
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 喫緊の課題は統一戦線の形成
 平和を目指して闘う日本の民衆との連帯
 誰のための安全保障か
 国連の役割
 基地の転用

第6章 環境にかかわる不正
――米国が汚染したフィリピン国土の回復
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 健康・環境問題に取り組んだNGO
 基地汚染放置という米国の報復措置
 環境問題における人種差別と、安全対策を講じない米国の責任
 健康環境研究と資料の再検証
 環境汚染の被害者と、疾病を引き起こす汚染物質
 有毒物質汚染を立証したフィリピン上院の報告書
 全国規模で展開するNGOの闘い

第7章 CIAの秘密工作
――真の民主主義と相容れない米国外交の影の部隊
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 フィリピンの国家主権を脅かすCIA
 CIAマニラ支局の機能・諜報活動・攻撃戦略
 新植民地主義体制の継続と親米派獲得をもくろむ資金供与
 アジア財団とは何か――CIAが親米思想拡大に活用するダミー組織
 エシュロン計画とは何か――CIAとNSAが推進する地球規模の盗聴システム

第8章 米国のアジア軍事戦略と比米安全保障
――フィリピン駐留米軍の歴史と実態
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 アロヨ政権下で可能となった米軍駐留
 アジア太平洋における米軍のプレゼンス――9・11と軍事力の拡大
 いびつな比米安全保障関係の現状
 VFAで復活した米軍駐留――バリカタン演習をめぐって
 訓練の名目で派遣される米国の軍事顧問団や特殊作戦部隊
 フェニックス作戦の実験場――ミンドロ島での反政府活動鎮圧事件
 対国際テロの「第二戦線」とされる米特殊作戦部隊の配備
 巨大な軍事基地へと変貌させるVFAと相互兵站支援協定(MLSA)
 越境する米軍に対抗するには――求められる非武装・非核化によるアジアの結束

第9章 米軍事介入の新局面
――訪問米軍地位協定(VFA)と米特殊作戦部隊の介入拡大
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 アロヨ政権下で拡大した比米共同軍事演習
 大いなる欺瞞――米軍駐留を復活させるインフラ整備
 米国防総省関連請負い企業のインフラ整備プロジェクト
 米特殊作戦部隊――対テロ・対ゲリラ「連合交換訓練」を世界各地で展開
 拡大に向かうフィリピンへの米国の介入

第10章 米軍がミンダナオに駐留する理由
――バリカタン演習とフィリピンの地政学的位置
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 米国の腰巾着と化したアロヨ政権――VFA署名後の惨状
 全土に展開しはじめた訪問米軍の正体
 各地で沸き起こる、演習拒否の行動
 米軍施設の警備員のようなフィリピン国軍
 ミンダナオ島における米軍のプレゼンス――その目的と活動実態
 難題と対策

第11章 バシラン交戦地帯での見聞・調査
――イスラム教徒の反政府活動と国軍・民兵の犯罪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 国際平和使節団の一員としてバシランを訪問
 前例のない軍備強化――集結する国軍と米特殊作戦部隊
 恐怖に満ちた生活環境――アブサヤフ、国軍、民兵の犯罪行為と米比軍事作戦
 ラミタン事件
 サンボアンガ市に常駐する米統合軍事顧問団
 「血の対価」を求める地域文化と、敵対関係者が織り成す複雑な共生関係
 フィリピン陸軍と米特殊部隊の本部を訪問
 バリカタン・ジャングル訓練基地(サンボアンガ市)を訪問

第12章 スービック・レイプ事件判決を考える
――VFAの不当性と売国奴と化す高級官僚
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 フィリピンの主権と、被害者ニコールの正義
 法の前の平等
 国家への帰属意識を欠く官僚

第13章 〈検証〉VFAの一〇年間
――再びフィリピンに現れた米軍
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「法の前の平等」をことごとく侵害しているVFA
 VFAを法的隠れ蓑にする米軍の所業――比海軍元大尉の告発
 地に堕ちたVFAの信用度
 米軍の「外科手術的」秘密作戦――フィリピン統合特殊作戦任務部隊の目的
 フィリピン統合特殊作戦任務部隊の配備と米軍のC4I任務
 国軍基地内の米秘密施設――ガディアン元大尉の証言
 VFAに対する国民の抵抗は終わらない

終 章 行動の呼びかけ――あとがきにかえて
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

原 注
訳者あとがき
シンブラン教授の著作に寄せて――大田昌秀(元沖縄県知事)
索 引


戻る